RICOH GR

RICOH GR2をCANON Kiss X7から買い足した話。GR2は生活を変えるカメラ。

RICOH GR2を手に入れてからというもの、生活が変わった。
何が変わったかというと、気がつけばどこに行くにしてもGR2を持ち歩いている。

「写真を撮りたい」そんな衝動をこのGR2は引き出してくれる。ふと見えた景色がそのまま、あるいはそれ以上に印象的に、美しく見えてくるのがこのカメラだ。

 

「持ち運ぶため」買った、世界最小最軽量の一眼 Canon Kiss X7


「カメラを始めよう」
最初にこう思ったころ、せっかく買うならと思い一眼レフカメラのカメラを選んだ。
それが4年ほど前だ。

僕は機械が好きで、製品として"カッコイイ"ものが好きな僕はニコンのカメラが格好いいなぁとは思いつつ、どんなカメラも重くて大きくいと普段持ち歩かなくなりそうなのでできる限り小さく軽いものを探した。

調べるうちに、ボディが世界最小最軽量で「パンケーキレンズ」なるものが存在し、Canon Kiss X7とパンケーキレンズを購入した。この組み合わせが全一眼レフの中で最もコンパクトであるらしい。

安いデジカメやスマホしか触ったことがなかった僕は、最初は絞りやISOの意味が全くわからなくて、このカメラで基礎をしっかり勉強した。

 

どれだけ小さく軽い一眼でも、結局普段からは持ち歩かなかった

僕は、普段出歩くのに手ぶらの状態が一番かっこいいと思っている。何より楽だ。
普段カメラを持たないときは基本的に財布は尻ポケット、あとはスマホだけといったスタイルで出歩きたいのだが、なにぶんこの手ぶらスタイルはカメラ自体と相性が悪い。

裸で一眼だけをぶら下げた状態で家を出るのはどうにも気が進まない。
カメラだけを入れるためにカバンを持ち歩いたりもしていた。

しかしどれだけ世界最小最軽量といってもやはりある程度の重量と体積はあるわけで、普段カバンを持たないぶん腑抜けな僕は一眼レフカメラを入れたカバンは異様に重く感じる。

買った当初の情熱があったときはそれでも持ち歩いていたが、やはりカメラを持って出歩く頻度はどんどん少なくなっていった。

 

一眼と変わらない実力のあるデジカメとの出会い


一眼 > ミラーレス > デジカメ
これがカメラ界の中での画質・地位共に揺るがない階級だと思っていた。

しかしカメラ好きの友人から「最近はプロもミラーレスを使っている」ということを聞き、その固定概念は崩れた。

その友人が僕に勧めたのはFUJIFILM X-ProⅡ。
プロも使っているという上、なによりモノとして格好いい。こんなのがカバンに入ってたら決まるんだろうなあという憧れがあった。

しかし同時に、これも結局持ち歩かないんだろうなぁ…と思ってしまった。
(いつかはほしい)


Canon kiss X7にEF-S24mm F2.8 STMをつけた図

僕は広角単焦点レンズが好きで、kiss X7にも24mmの単焦点レンズをつけて街中をスナップしていた。

そんな中、たまたま記事を読み漁っていたところ、「究極のスナップシューター」という触れ込みのGR2と出会った。
どうせ一眼に単焦点の組み合わせでしか持ち歩かないのなら、まるまる役割をGR2に任せられるんじゃないかと思った。しかも、ポケットにも入るコンパクトサイズ。

これこそ僕の求めていたものではないのか?
そう確信してから速攻で購入に至った。

生活を変えるカメラ、GR2

外に出る時は常にカメラを持ち歩く。これこそが最も大事だと感じた。

GR2を買うからには避けて通れない名前、森山大道さんをこのカメラ経由で知った。
この人に感銘を受けたのは写真自体ではなくて、とにかくカメラを持ち歩いてどこでも何枚でも撮りまくる。量のない質はないというその姿勢と考えである。

GR2を買ってからというもの、家から歩いて2分程度のコンビニに行くにしてもカメラを持って歩くようになった。
一眼レフだけを持っていた頃は考えられないこと。
家からコンビニに行くまでの短い距離でも、いつもぼうっと歩いていたところにふと注目してみたり見方を変えたりして見ると、撮れる対象は何かある。


近所のコンビニ近く

写真を撮ることは楽しい。それを思い出させてくれたのがGR2である。

iPhoneのカメラじゃダメなの?

以下の文章はスマホ自体やスマホで写真を撮る人、スマホで撮った写真を否定するわけでは絶対にないので、気を悪くしないでほしい。

僕は現在iPhoneの中でもカメラ性能が最も高いiPhoneXを使っている。
もちろんカメラ性能は素晴らしく、全く文句はない。

ただ…僕の中でスマホで写真を撮ることは"写真を撮っている"という実感が薄い
感覚的な話だが、僕の実感としてスマホで写真を撮るという行為は写真に向き合うには少し"チャラい"のだ。
(何度も言うが、僕以外の人がスマホで写真を撮ることについては何も思っていない。)

だから、スマホではなくカメラを構えるということが僕の中で大切。
スマホで写真が撮れるのであって、僕の中でスマホはカメラではない。

スマホとGR2の写真の仕上がりの違いはどうか?
正直、かなり違う。
センサーサイズももちろん違うのもあるが、iPhoneの写真は"鮮明"だがGR2でとったものと比べると平坦で味がなく感じてしまう。
(最近は写真加工でどうとでもなるレベルだが、それでも細部の写りや質感はGR2には及ばない。)

あと「最強のスナップシューター」の名に恥じず、電源ONから撮影までがとにかく早い。iPhoneよりも感覚的に圧倒的に早い。
実測は1秒程度しか変わらないだろうが、心が動いてから写真に収めるまで、その数コンマの違いがこんなに大きいのかと感じた。

iPhoneの場合、カメラを開くまで煩わしい操作があるがそれが不要なのも大きい。

デジカメという"さりげなさ"も、大きなメリット

一眼カメラでは「写真を撮っている」という実感はかなり大きい。
しかし、それは周りの目にとっても同じで、街中で写真を撮っていても、おっきなカメラで何撮ってるんだろという目線をなんとなく感じてしまう。

スマホだとさ特に目立ちはしないのだが、シャッター音が異様にデカいのが気をつかう。
無音カメラを使うにもいちいちロックを解除してアプリを起動する必要があるので、撮るまでの時間がどうしてもかかり、面倒に感じてしまう。

その点、デジカメという"さりげなさ"はかなり大きなメリットで、人の目を気にせず、小さな音で流れるように、しかも高画質で写真を撮ることができる。

撮られている側にとっても同じで、一眼で撮られているとどうしても少し緊張し、構えてしまう。しかしスマホだと緊張感に欠けすぎる。
デジカメにはその中間の「ちょうどいい空気感」があり、自然な写真を撮りやすい。

街中で写真を撮っているときに人の目が気になってしまう僕にとって想像以上にこの違いは大きく、写真を撮るハードルを下げる要因になった。

とにかくたくさん撮れるカメラ


家のそば、水たまり

このカメラは一枚一枚精魂こめて撮るのではなく、大容量のSDカードを入れてとにかくたくさん流れるように撮るスタイルがよく合うと思う。
(もちろん精魂込めて撮れば、それに答えてくれる実力がある)

僕はこれから先もずっと首やポケット、カバンの隅に入れて外に出るときは必ず持ち歩くものにしようと思う。
「人生・ライフスタイルを写真にする」、なんて考えている人は、肩肘張らずにそれを実現できるカメラではないだろうか。
新製品が出ると忘れられてしまうそこらのカメラよりも非常に哲学的で、向き合いがいのあるカメラであると思う。

ROCOH GR2、本当に買ってよかった。

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