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CIO SMARTCOBY Pro PLUG これだけでいい。Macbook Airの充電器×モバイルバッテリー

モバイルバッテリーや充電器など、MacやiPhoneまわりの安定感のある充電系デバイスはANKER一強のような風潮があったが、最近その流れが変わってきた。それが「CIO」の登場だ。

今回クラウドファンディングで話題になり、売り切れも続いていた「CIO SMARTCOBY Pro PLUG」を手に入れたのでこれをレビューする。

結論としてはこれを使うようにしてから細々した持ち物が減り、非常に重宝している。

 

CIOとは

CIOは大阪の企業で、僕が見る商品の特徴としてはANKERに比べて少しニッチ寄りな製品を多く出している。

ANKER製品は割と広く知られるようになったため、製品としてはより多くの層が扱いやすい仕様であることが多い一方、ガジェットにこだわるニッチな層が「もう少しこうだったらいいな」という微妙な要望の隙間を突いて製品を展開しているように感じる。たとえばUSB-Cの端子しかなく、それでいて30W出力のモバイルバッテリーなどがそれだ。

CIOが登場してから、ANKERも少しニッチ目な商品も出してきたりと多少意識しているようにも見える。こういう競争が生まれればより優れた製品が生まれるだけでなく選択肢の幅も広がるので、我々ガジェット好きとしては喜ばしい限りだ。

もう一つの特徴として製品は、スペックに対してかなり小型軽量な物が多く、ノマドワーカーにも重宝されている。仕様や機能、そして携帯性として絶妙に役立つポイントを抑えた製品が多いわけだ。

そのため、Youtuberやブロガーをはじめガジェット好きな層にはかなり評価されており、クラウドファンディングも毎回話題になり新製品はすぐに売り切れるという大人気ぶりである。

 

SMARTCOBY Pro PLUG

見た目には「CIO」というロゴだけが書かれたミニマルなデザイン。

搭載されている端子は家庭コンセントに差せるACプラグと、USB-Cポート、USB-Aポートの2出力。このモバイルバッテリーへの充電はプラグからしかできない。

表面はシボ加工がしており、傷が目立ちにくい表面になっている。

 

ACプラグは収納式で、出すとこうなる。

各端子からの出力は30Wで、2端子同時に使っていてもUSB-C端子からは30W出力を保ち、USB-A端子の方も12Wでの同時充電が可能だ。

30W出力といえばM1, M2 Macbook Airを充電できる出力だ。

この出力と特性があることで、Macbookの充電器、iPhoneやその他デバイスへの充電器兼モバイルバッテリー、さらにMacbookのモバイルバッテリーが一台で完結してしまう。

 

モバイルバッテリーとしての容量は10,000mAhなのでMacbook Airを半分程度しか充電はできないが、緊急用やちょっとだけ充電が足りないといったときにわざわざコンセントに差さず軽く充電できるのは非常に便利だ。

充電残量を示すインジケーターも、紫→緑→青→赤と点灯するユニークなものになっている。ちなみにこの紫はCIOのコーポレートカラーだ。

 

大きさ・重量

同容量のモバイルバッテリーであるANKER Powercore 10000と比較すると、縦幅は少し短いが横幅・厚みともにSMARTCOBY Pro PLUGの方が大きい。

寸法としてはANKERが約92 x 60 x 22mmに対しSMARTCOBY Pro PLUGは約79×79×26mmだ。

 

重量に関してもANKERが約180gで、SMARTCOBY Pro PLUGは約265g。数値としては分かりづらいが、実際に持つと結構ずっしりとは感じる。あらためてANKERのこれはバランスの良い商品だと思った。

ただし当然機能としては、単なるモバイルバッテリーであるANKERに対し、その機能に加えACプラグを備えた充電器であることと2端子30W出力ということで、比較対象としてふさわしいものではない。

単にモバイルバッテリーとして持つだけであれば、このANKERを含め他の製品をおすすめする。私もPCを持ち歩かずモバイルバッテリーのみが必要なシーンではこのANKERを引き続き使うつもりだ。

 

この運用方法で、実はSMARTCOBY Pro PLUGの「USB-A端子とUSB-C端子が一つずつ」というのが効いてくる。

最近はUSB-Cデバイスが増えてきているので、このSMARTCOBY Pro PLUGにも「USB-C端子2つのほうがよかった」という声が少なからずありそうだが、そうするとこれまで使用してきたケーブルが使えなくなったりする。

まさに僕はiPhoneを充電するための丁度いい長さのUSB-CからLightningへのケーブルを僕は持っていない(iPhone純正は使いたくない)ので、今更それを買うのもためらってしまう。

わざわざケーブルを買い足して持っていくケーブルを入れ替えて、というのも面倒なので、こういう過去のものと互換性があるのが地味に嬉しい。PS5だってPS4のソフトをプレイできるようにしているくらいだ。このようにどの程度ユーザーを切り捨てて次世代仕様にするかは製品企画の際に争点になりそうなところだ。

 

ガジェットポーチがスッキリ

外出先で作業する際はガジェットポーチにケーブル類も含めてまとめて持っていくのだが、その中身がSMARTCOBY Pro PLUGのおかげでかなりスッキリした。

実際に減った荷物は以下の写真だ。

左側がもともとの持ち歩いていたものの一部だ。Macbook用充電器に加え、モバイルバッテリーとそれを充電するためのMicro-USBケーブル、そしてそれを接続するUSB-A端子充電器。iPhoneの充電用も兼ねて2端子のものを持っていた。

これら4つの細々したものが一つに収まり、小物が減ってゴチャゴチャしなくなった。

 

ちなみにガジェットポーチの中身を軽く紹介すると、これが中身構成である。

使っているポーチは「Native Union Stow lite」。コンパクトであまり入らないがスタイリッシュなので、極力この中に入る量でガジェット類を抑えるようにしている。

中身の内訳は、左上から

ガジェットポーチの中身

 

便利なガジェット製品って買ってしまいがち

ぶっちゃけ物が細々増えたところでそこまで困ることもないし他で代用はいくらでも効くのだが、こういう新しくて便利なガジェット類ってついつい買ってしまう。その結果持っているモバイルバッテリーも5個や6個にもなってしまうし、充電器も充電が必要なデバイスの数以上にあったりしてしまう。

その中から精鋭部隊を決めていくのが楽しくて、ガジェットポーチの中身を洗練できれば謎の満足感に満ちる。こうだから散財が止まらないのだが、ガジェット好きになってしまった以上これはもう仕方のないことで、次また魅力的な製品が出たらきっと買ってしまうのだろう。

ANKERは中国企業で、それに対しCIOは日本の企業。さすがに日本製ではない(Made in China)が、日本人としてどちらかというと日本の企業の方を応援したいところだ。

 

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