RICOH GR

RICOH GRIII(GR3)のスペック・GR2との比較など(19.3.15更新)

とうとう正式に発表された、RICOH GR3。
少し前にGR2を買った身としては少し複雑な気持ちだが、とてもめでたい話である。

さて、新たに発表されたGR3だが、以下のスペックである。

(以下19.3.15更新)

※RICOH 公式ホームページ・パンフレットより引用

製品名 発売時期 価 格
RICOH GR3 2019年3月15日 オープン価格

レンズ レンズ構成 4群6枚(非球面レンズ2枚)
焦点距離・F値 18.3mm (35ミリ判換算で約28mm相当)、F2.8~F16
撮像部 撮像素子 種類:原色フィルター/CMOS、サイズ:23.5mm×15.6mm
有効画素数 約2424万画素
感度(標準出力感度) ISO100~102400:オート(下限値/上限値/低速限界値設定可能)、マニュアル
手ぶれ補正 撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正)
ローパスセレクター SRユニットを用いたモアレ低減機能 (オフ、弱、強)
ダストリムーバル 超音波振動による撮像素子クリーニング機能(DR II)
フォーカス フォーカスタイプ 像面位相差検出およびコントラスト検出によるハイブリッド方式
フォーカスモード オートエリアAF、セレクトAF、ピンポイントAF、 追尾AF、コンティニュアスAF、MF、スナップ、∞
顔検出 オン、オートエリアAFのみ、オフ
撮影距離範囲
(レンズ先端から)
標準:約0.1m~∞、マクロモード:約0.06m~0.12m
露出制御 露出モード プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出
測光モード 分割測光、中央重点測光、スポット測光、ハイライト重点測光
シャッタースピード 1/4000~30秒 (絞りによる制限 F2.8:1/2500秒まで、F5.6以上:1/4000秒まで)、バルブタイマー(10秒~20分)、バルブ、タイム
露出補正 静止画撮影時:±5EV、1/3EVステップ、動画撮影時:±2EV、1/3EVステップ
NDフィルター (2段) オート、オン、オフ
ホワイトバランス オートWB、マルチパターンオート、太陽光、日陰、曇天、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯、白熱灯、CTE、マニュアルWB、色温度
微調整 A-B軸、G-M軸で±14ステップで調整可
ドライブモード ドライブ 1コマ撮影、連続撮影、ブラケット撮影、多重露出、インターバル撮影、インターバル合成
セルフタイマー 10秒、2秒、オフ
撮影時機能 クロップ 35mm、50mm、オフ
イメージコントロール スタンダード、ビビッド、モノトーン、ソフトモノトーン、ハードモノトーン、ハイコントラスト白黒、ポジフィルム調、ブリーチバイパス、レトロ、HDR調、カスタム1、カスタム2

調整項目:彩度、色相、キー、コントラスト、コントラスト(明部)、コントラスト(暗部)、シャープネス、シェーディング、明瞭度、調色、フィルター効果、粒状感、HDR調効果 (選択によって調整可能項目は異なります)

ダイナミックレンジ補正 ハイライト補正、シャドー補正
ノイズリダクション 長秒時ノイズ低減、高感度ノイズ低減
表示 拡大表示(4倍、16倍)、グリッド表示(9分割、16分割)、ヒストグラム表示、白とび警告、電子水準器
再生機能 再生方法 1画像、マルチ画面表示(20、48画面)、拡大表示(最大16倍まで、等倍表示可、クイック拡大可)、ヒストグラム表示(Yヒストグラム、RGBヒストグラム)、グリッド表示(9分割、16分割)、白とび警告、画像の自動回転
JPEG画質調整 明るさ、彩度、色相、コントラスト、シャープネス
RAW現像 JPEG記録サイズ、アスペクト比、色空間、ホワイトバランス、イメージコントロール、周辺光量補正、増減感、高感度ノイズ低減、シャドー補正
編集機能 リサイズ、トリミング、レベル補正、ホワイトバランス補正、色モアレ補正、動画切出し、動画分割
画像モニター 形式 3.0型TFTカラーLCD (アスペクト比3:2)、約103.7万ドット、広視野角タイプ、エアギャップレス強化ガラス
タッチパネル 静電容量方式
調整 明るさ、彩度、ブルー/アンバー、グリーン/マゼンタ、アウトドアモニター:±2ステップ
無線LAN通信 準拠規格 IEEE 802.11b/g/n(HT20) (無線LAN標準プロトコル)
使用周波数(中心周波数) 2412MHz~2462MHz (1ch~11ch)
セキュリティ 認証方式: WPA2、暗号化方式: AES
外部インターフェース USB Type-C 充電式バッテリー充電/カメラ本体への電源供給(専用ACアダプター使用時)、データ転送: MTP方式、外部映像出力: DisplayPort over USB-C (DisplayPort Alternative Mode)
ホットシュー P-TTL自動調光外部フラッシュに対応
発光方式: 強制発光、赤目軽減強制発光、スローシンクロ、赤目軽減スローシンクロ
フラッシュ光量補正: -2.0 ~ +1.0
レンズアダプターピン あり
電源 使用電池 専用充電式バッテリー DB-110
電池寿命 撮影可能枚数:約200枚 再生時間:約180分
外形寸法・質量(重さ) 外形寸法 約109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く)
質量(重さ) 約257g(バッテリー、SDメモリーカード含む)、約227g(本体のみ)
付属品 専用充電式バッテリー DB-110、USB電源アダプター、電源プラグ、USBケーブル I-USB166、ハンドストラップ
言語 英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語、フィンランド語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、トルコ語、ギリシャ語、ロシア語、タイ語、韓国語、中国語(繁体字、簡体字)、日本語

GR2との比較として、個人的に注目した点は以下である。

画素数 約1620万画素 → 約2424万画素
レンズ 5群7枚 → 4群6枚
撮影距離 標準:約0.3m~∞ マクロ撮影時:約0.1m~∞ → 標準:約0.1m~∞、マクロモード:約0.06m~0.12m
外寸 約117.0(幅)×62.8(高)×34.7(厚)mm → 約109.4(幅)×61.9(高)×33.2(厚)mm
手ぶれ補正 無し → 撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正)
超音波振動ゴミ除去機能
モニタータッチパネル化

待望の手ぶれ補正が搭載。小さくなったのに画質は大きく向上

GR3にはフルサイズのセンサーが搭載されると噂されていたが、映像素子の大きさはAPS-Cのまま。
画素数も大きく向上しているが、個人的に大きい点は手ぶれ補正の搭載である。
GR2では手ぶれ補正がなく、普通に撮影してもブレてしまうこともあり、シャッタースピードを調整したりなどして撮り直す場面がたまにある。せっかくの撮影の早さが、こうなってしまうと台無しだ。また動画撮影も固定でもしないとかなり手ブレがひどい。
GRの撮影の早さに手ぶれ補正が付いてくれたらかなり鬼に金棒なところがあるので、そこを搭載してくれるのは素晴らしい。この機能だけでも欲しい気持ちがある。

外寸は少しだけ小さくなっている。
純正ケースのGC-5がGR2にはかなりぴったりだったが、ほんの少し小さくなることで多少入れやすくなるかもしれない。大きな隙間が空いてしまうほどの差ではなさそうだ。

より素早く寄れるカメラに

レンズ構成も変わり、標準モードでも約10cmまで寄れるようになる。
GR2はカメラサイズもあり無意識に被写体に寄ってしまうのだが、標準モードの最短距離が0.3mなので、近くのものを撮ろうとするとすぐマクロモードにする必要がある場面が多い。そして、マクロモードのAFは遅い。
マクロモードは無限遠の撮影ができなくなったが、逆に間近のもののみにマクロモードを使用するように割り切れる。GR2を使用しているといつのまにかマクロモードになっており、気づかずAF遅いなーと感じたりすることもしばしば。それがなくなるとなると快適そうだ。

タッチパネル化。電子ビューファインダーはなし

モニターのタッチパネル化も時代の流れ。なくても困らないが、あると嬉しい。タッチシャッターが欲しい場面は確かに多い。

個人的にはもう少しボディサイズが大きくなってでも電子ビューファインダーが欲しいところだったが、そこは無いのが少し残念ではある。しかし基本的に毎度GRはマイナーアップデートしかしないという意味で、これがGRの哲学かと納得する部分でもある。

より小さく、そしてより強力な尻ポケットの相棒に

全体的な印象としては、用途としてはGR2からGR3になっても変わらない。
しかしGR2に足りていない機能や確かなスペック強化など、小くなったボディに加えさらに強力な相棒になりそうだ。
手ブレ補正がなく敬遠していた人も少なからずいると思うが、そこも取り込めるのは大きい進化であると思う。

(19.3.15追記)

発売日である追記本日、店頭にてGR3を触ることができたが、想像以上の進化に驚いた。

レビューを書いたので、ぜひこちらも参考にいただきたい。

店頭でRICOH GR3とGR2を比較して感動した5つのポイント。リコーの本気ミニマリズム。

ついに発売されました、RICOH GR3(GR3)。 製品画像やスペックを見るとまあまあ妥当な進化かな…?程度には思っていたのだけれど、実物を手に取ると思った以上にその完成度に感動した。 店頭なので写 ...

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