僕はもともとノートPCスタンドにMacBook Proを配置し、Windows PCと並べて別動のパソコンを2台並べるようにして作業スペースを作っていた。これまでデザイン業務一本だったためずっとこのデスクに座っていればいい環境だったのだが、他の音楽制作などを始めるようになって別デスクを用意したので、Macbookを移動する必要が出てきた。
なので別デスクにこのPCスタンドを移動し、デザイン業務時はMacbook Proを直置きするようになったのだが、そうすると今まで傾斜がついていた分打ちにくい上に排熱が悪くずっとフィンが回ってうるさい状態が続いていた。そこで僕は昔から欲しかったBlueloungeのKickflipを購入したので、今回開封レビューすることにする。
Amazonで注文し、翌日に家に届いた。製品はもちろん裸ではなく専用の箱に入って送られてきた。箱のデザインはともかく、とにかくいろんな言語で言葉が書かれている。
右上の日本語の「パワーアップ」が非常に気になるところであるが、「kick it up a notch 」で「(レベル、段階等を)一段階上げる」という意味になるらしいので、何のパワーなのかはわからないがとにかく日本語ではパワーアップなのである。
型はめのスチロールに入って本体登場。ちゃちいとのレビューもあったがマットな仕上がりで、思っていたよりも高級感がある。偽物というか、ノーブランドの廉価版も存在するがきっとこれよりも質素な造りになっているのであろう。ロゴの存在が高級感を立てていて、この有無は大きい。
説明書。とにかくいろんな言語で書かれているがまた日本語のところに「パワー」の文字が。
Kickflipはゲル素材の接着剤が裏にありMacを汚すことなく接着できるのだが、これが弱まったら水で洗って乾燥させると回復するという意味である。そこにフルパワーという表現を使う感じ、好きである。とにかくパワーがあることは分かった。
早速接着してみた。厚みがあるかなと思ったがぜんぜん許容範囲で、邪魔になりそうな様子もない。
ジャストサイズの固いケースを使用している人は入らないかもしれないが、ソフトケースだったら入るんじゃないかなと思う。
Macの浮き具合。閉じているときは1.2cmほど、開いたときは4cm弱といったところ。
肝心のキーの打ちやすさは素晴らしく、絶妙な角度になる。いまこの文章もMacBook Proで打っているのだが、疲れにくくベタ置きよりも目線が上がって姿勢が楽になる。
排熱の問題はというと、フィンが回る頻度は少なくなった。といっても無くなることはないが、ベタ置きよりも明らかに通気性はよくなるので熱が上がりにくくなっているように思う。ガンガンフィンが回っているとやっぱり心配になるし熱を持っている時点でMacbookに多少なりともダメージがあるはずなので、それを少しでも解消できMacbookへの優しさに繋がる。
総評としては間違いなく買ってよかったBluelounge Kickflip。
価格が絶妙にポンっと買いにくい値段ではあったのだが、買ってみると非常に満足していて、手持ちのMacbookが「パワーアップ」したように感じる。
何も装着していないMacbookは既にデザインとして完成されて美しいのだが、実使用となるとタイピング時の腕の傾斜や排熱などの問題もあったりする。それを可能な限りジェル接着というMacbookにダメージが無い接着方式でかつ、目立つことなく問題を解決してくれる。
家でMacbookをよく使う人はもちろん、外に持ち歩くことが多い方にもお勧めできる。