僕が最初に街中スナップを撮ろうと決心して撮った場所が、仕事の都合で行くことが多くなった天満橋だ。
天満橋はいわゆるビジネス街で、自然が少ないビルの立ち並ぶ街。
すぐ近くに大阪城公園があるがそこから天満橋にわざわざ足を運ぶ観光客は少なく、歩いている人はおおむね仕事をしている人といった印象だ。
撮影：RICOH GR2
ちょっと路地に入ると大阪はすぐこういうアングラな雰囲気になる。
せっかくのおしゃれな街灯のすぐ隣には乱雑な電柱があり、室外機が大量に並ぶビルが立っている。
GR2は綺麗な街よりもこういうちょっと汚いというか、整理されていない街の方がなんとなく写真が合う。
最近新しい綺麗な家や建物に最近あまり興味がなくなったのもそのせいかな。
街にも持ち物にも写真にも、いわゆる"味"があるものが好きだ。
都会と田舎、どっちも好きだがどちらかというと都会の方が好きなのかもしれない。
とにかく物が多いので、目を凝らし、いかに面白いものを見つけるかアンテナを立てている時が好きだ。
同じ街になんども行っていると、今までなんとなしに通り過ぎていた場所も実はすごくおもしろいものがあったりする。
それを写真に撮り、これは面白いと自分の中で満足するのも文字通り自己満足ではあるのだが、それでもどうせ同じ道を歩く中に楽しみは多い方がいいと思う。
その積み重ねが人生を豊かにして行くのかな、なんて誇大して思ったりもする1日だった。