昨日、ボランティアとして参加しているある委員会の打ち合わせだった。
その委員会はチャリティー活動として冬にイベントを行う予定で進んでいるのだが、それを行うにあたり協賛企業や出資団体を募る予定でいる。
この委員会は昨年に始まった。昨年は一度目なので委員会長とその関係会社が出資してくれたので赤字・黒字ゼロになったのだが、同じ轍を踏まないよう今年は広報に力を入れる予定である。
しかし、どこの馬の骨ともわからない委員会に、安くはない資金を出資するかというと難しい話である。昨年の実績はひとつあれど、それだけで新規の出資を募るのはなかなかうまくは行くものではない。
昨日の打ち合わせで、会長は「人は価値あるものには相応の出資をする」「だからこそ、実績も大事だがこの委員会自体をひとつのブランドとして価値を高めなければいけない」と話した。
そのためには、いかにこの委員会が高い志で、魅力あるメンバーが揃い、魅力ある活動を行っているのかを自他ともに認めさせていく必要があるのだと。
前置きが長くなったが、昨日この話を聞いて、ブログを書くにあたり「ブランド」を意識しなければいけないなと思った。
ブログは「人」が書くものである。価値ある記事を更新していくことは当然大切だが、そこに「どんな人が書いているのか」が見えてくるとさらにいい。
例えば、趣味や人となりが垣間見える文章を書く。何かひとつの製品を紹介するにも自分の好きな音楽や映画、本などの趣向を織り交ぜたり、感想や感じたことを書くところで自分の体験談や考えをねじ込む。
そうすることで、製品紹介ひとつにしても誰でも書けるようなものではなくその人にしか書けないものになり、かつ人となりが見えてファンになってくれる人が現れ始める。
音楽で例えると「曲は平坦だがギターソロだけ主張が激しい」とか「サビ前のドラムのフィルが格好いい」とか。そういうやりすぎない自己主張こそが個性となりその人のブランドとなる。
思えば僕の普段継続して読んでいるブログも、「この記事が良いからこのブログを読んでいる」のではなく「この人が良いからブログを読んでいる」部分が大きい。
なぜブログを読んでいるのかというと、その人たちが自分の好きな本や音楽からの引用だったり記事や文体ひとつにしても趣味が見え隠れするからであり、その趣味に読者である僕が共鳴しているからである。
ここまでくると、たとえば製品紹介ひとつにしても「この人が買った・持っているのだから自分も欲しい」という発想、というより感情になってくる。格好いい人の持ち物は格好良く映るものだ。何も考えずに製品紹介アフィリエイトを狙うよりも、この価値を身につけさえすればPVもアフィリエイトも加速する。
良い記事を更新し続けるのももちろん大事だが、もっとブランドを意識して「あなたのファン」を獲得することに意識を向ければ、ブログ全体の雰囲気が変わってくるかもしれない。それがあなただけの「ブランド」になり、かけがえのないあなたのブログだけの「価値」になる。