先日「2020年に買ってよかったもの」という記事を書いたが、買う時期がもう少し早ければ間違いなくランクインしていたもの。それが最近手に入れたこの「Klean Kanteen リフレクトボトル シングルウォール」だ。
これを買ってからというもの、僕は24時間この水筒と生活することになった。それがどういうことか、僕のこのKlean Kanteen リフレクトボトルの使い方、ピッタリサイズのカバーを紹介しようと思う。
Contents
Klean Kanteenリフレクトボトル シングルウォール とは

飲み口の直径は約4.5cm
まずこのリフレクトボトル のシングルウォールとは、よくある真空断熱の2重構造になったボトルとは違い、ステンレス1枚だけの保温・保冷機能のないボトルだ。ほかに「インスレート」と書かれたものもあり、それは2重構造の断熱機能のあるリフレクトボトルになっている。
シングルウォールのリフレクトボトルは熱湯を入れるとその瞬間水筒は熱く持てなくなるし、氷水を入れたらキンキンに表面が冷える。ガラスよりも熱伝導率が高いので、中に入れた水の温度と表面の温度が一瞬でほぼ同じになる。
このシングルウォールのメリットが軽いということと、シンプルな構造なためそう簡単に壊れるものではないということ。そしてデメリットと表裏一体なのがその中に入れた水の温度が外に反映されるということだ。
エネルギー保存の法則にのっとって、ボトルが熱いということはその分中の熱が外に放出されているということ。つまり熱い水を入れて表面が熱くならないボトルよりも、表面が熱くなるボトルの方が早く水が冷めてしまう。「保温」を目的にするとこのシングルウォールのボトルは全く適さない。
シングルウォールを購入した経緯
僕はまず最初の印象で、「シングルウォールは使いにくいんじゃないか」という印象を持っていた。水筒としては当然、中に入れた水の温度は保って欲しいし、熱湯を入れたら持てなくなるというのは不便だ。
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それでもシングルウォールを選んだ経緯は、キャンプで焚き火をする際にこのボトルを直火にかけてお湯を作れるからである。直火にかけるのは公式には推奨されていないが、蓋さえ外せばステンレス一枚という構造上、理論的に問題はない。
そしてその温めたお湯で、キャンプ場で湯たんぽとして使おうと考えたからである。このシングルウォールはお湯を入れると外側が熱くなるので湯たんぽとしての使い方もできる。
真空断熱機能がある水筒は、ほかに象印のものを持っていたが日常で使うことはなかった。シングルウォールのボトルは単に水筒としてではなく、他に様々な使い方ができるなと思い、購入するに至った。結果、大満足だった。
リフレクトボトルのディティール
もはや定番アイテムといってもいいものなのでここで細かく紹介する必要もないかもしれないが、軽く紹介しようと思う。
ちなみに私が購入したのは27oz(800ml)のブラッシュ(表面に研磨加工されているもの)だ。他にそれぞれ18oz(532ml)のものと、ミラー(表面がミラー加工)のものがある。
ロゴの刻印はレーザー刻印となっており、塗装が剥がれることはない。
蓋にはバンブー(竹)があしらわれており、デザインのアクセントになっている。ここに使われているバンブーと、水漏れ防止のシリコンリング以外は全てステンレスになっている。
蓋もステンレスなので、水筒にありがちな蓋のカビの心配もない。
水飲み口は返しが付いている形になっており、水を注ぐ際にボトル側に伝わってしまうのが起こりにくく、注ぎやすい。
24時間使える。その3つの使い方とは
僕はこの水筒を購入してからというもの、24時間すぐ手に取れる距離にこの水筒がある生活になった。大きく分けて3つの使い方をしており、もはや手放せない存在になった。
①水筒として
当たり前だが水筒としてこのボトルを使っており、デスクワーク時常にデスクの上に置いている。シンプルなシルバー色なので、Macbookの横においてもいい感じ。
今は冬なので、水筒にはまず沸騰したお湯を入れ、白湯を飲むようにしている。コーヒーを飲みたい場合はマグカップを別で使う。
僕は猫舌なので沸騰してすぐの白湯を飲むことができないので、逆にこの保温効果の無さがありがたい。当然しばらく経つと常温に近づいてくるが、常温の水は体に優しいのでそれもいい。これで冷蔵庫の水を飲むことがなくなったので、いつも買っていたペットボトルの天然水を買うことがなくなり、お茶も作らなくなった。
夏になったら浄水器を水道につけてしまって、それを入れて使おうと思っている。
ちなみに僕は真水しかこのボトルに入れない。洗う手間がなくなるのと、真水を飲むメリットが多いからだ。
真水のメリットをここで書くのは趣旨が変わるので割愛するが、一つよく覚えているエピソードが、老舗の旅館でマッサージをしてくれたおばあちゃんが、「冷え性直したり体を温めたいなら、お茶とかの混じったものじゃなく真水を飲みなさい」と言っていたことである。(※科学的根拠はわかりません)
それから僕は意識的に真水を飲むようにしており、たしかに冷え性が改善している気もするし、寒く感じにくくなっている気がする。
②湯たんぽとして
今年の冬は本当に寒さが厳しい。エアコンもいいのだが手元にもっと強い温かさが欲しい。そんなときにこのリフレクトボトルに熱湯を入れることで湯たんぽになってくれる。
ただ熱湯を入れた後はボトルが沸騰したお湯とほぼ同じ温度になるため、そのまま手で持つと火傷することになる。なので服の上からボトルに触れるか、もしくはカバーをつける必要がある。個人的にボトルカバーをつけると使いやすさが一気に向上したのでそちらを推奨する。
18ozの方は通常の500mlペットボトル用のものが使えるが、27ozのものは500ml用は入らない。また注意点として、ボトルカバーに保温機能があってはならない。なぜなら、カバーで保温してしまうと湯たんぽとして機能しなくなってしまうからだ。
そこで僕が購入した27oz用のボトルカバーが、「tone ボトルカバーL」だ。シンデレラフィットと言っていいくらい、27ozのリフレクトボトル にフィットする。
ボトルカバーを被せると、熱湯を入れても表面を触れるちょうどいい熱さに保ってくれる。
熱湯を入れたすぐのリフレクトボトルは蓋にあるリングを使ってでしか持てないほど熱くなるので、ボトルカバーに取手があるのも非常に使いやすい。
最初はウェットスーツ生地独特の匂いがあるが、5日ほど使うとその匂いも消えた。保温機能がないため湯たんぽとして使えるカバーな上、結露を吸収してくれるので、例えば夏に氷嚢として使う場合に必ず起こる結露を吸収してくれていい感じになるんじゃないかと期待している。
③朝、洗顔用のお湯として
僕は夜寝る前にお湯を沸かし、リフレクトボトルに入れて湯たんぽとして布団に入れて寝る。そして朝起きて顔を洗うとき、このボトルに入れた水を使って顔を洗う。
真冬に水道水の冷水で顔を洗うのはとにかく辛い。多くの方はそこで温水蛇口をひねるのだろうが、真冬の朝のキンキンの水を、毎朝温水で出すガス代・電気代はバカにならない。温まるまで待ってる時間も水の無駄だ。
リフレクトボトルに入れた水は布団の中に入れているので割と保温してくれているし、たとえいちばん冷えたとしても布団の中の温度(30℃くらい)だ。朝になってもぬるま湯程度に温かく、顔を洗うのに十分な温水になっている。
ただボトルから水を手に受け、それで顔を洗う必要があるので必然的に片手で顔を洗うことになる。これは少し難しかったが、1週間ほど練習すると慣れることができた。これはキャンプ場でもありがたいぬるま湯洗顔になるに違いない。
そして余ったぬるま湯はそのまま飲む。朝一番に水を飲むことは非常に健康にいいと言われている。これがまた冷水でなくぬるま湯であるというのがいい。そしてまたお湯を沸かし、水筒として〜のループで24時間使うことになる。
夏、氷嚢として使う場合も朝には水がぬるくなっており、同じ使い方ができるんじゃないかと想定している。
意外と簡単にへこむから注意
最初、カバーをまだ買っていない時に湯たんぽとしてリフレクトボトルを布団に入れていて、朝になるとベットから落としてしまった日がある。
水を満水にするとまあまあの重さがあり、ベットから落ちた衝撃でリフレクトボトルの底面がすこしへこんでしまった。ステンレス一枚だからこそ、意外と簡単にへこんでしまうので注意だ。へこんだら反対側から叩けば戻すことも可能だとは思うが実践はしていない。
こういった意味でも、湯たんぽとして使う場合はカバーをつけることを強く推奨する。
18oz(532ml)と27oz(800ml)、どっちにすればいい?
リフレクトボトルには2種類の容量があり、どちらにするか悩んでいる人も多いと思うが、個人的には27oz(800ml)のものを推奨する。
なぜなら、18ozのものと27ozのものは径が変わらず高さが変わるだけなので、18ozにしたところでそこまで小ささの恩恵を受けることはない。というより、27ozが大きくて使いにくいということがない。

リュック横のボトルホルダーに入れた図
あと様々な使い方をする上で500mlだと少し足りない気がする。僕は他に500mlの象印の魔法瓶を持っていたが、水を飲む用としてもわざわざ家で使うほどの容量ではないのでデスクの上に置くこともなく、もっぱら外出用にしか使わなかった。しかしこの800mlという容量は、十分に水分補給用として机に置いておく甲斐がある。そしてなにより、湯たんぽとして使う際に水が多い方が長い時間温かい状態でいてくれる。
余程コンパクトさにこだわりがあるか、いつも使っているバッグにおさまらないという場合以外は27ozでいいんじゃないかと僕は思う。
買って良かった、永遠に使えそうなボトル。
これまでEVA素材の湯たんぽを使っていたが、そこに入れた水を飲んだりそれで顔を洗ったりするのは抵抗がある。中が洗えないしなかなか乾燥もしないので衛生的じゃない。湯たんぽの水がそのまま他に流用できるのがこんなにも便利なのかと驚いた。
シンプルな形状と構造で、壊れる心配がない。使い道がたくさんある。蓋の替えも売っている。これらの意味でこれからもずっと使っていけそうなボトルで、非常に満足度が高い買い物になった。